多摩川の自然のニュース:2021年1月〜3月

新しい日付順に配列してあります。水色は多摩川水系桃色は他の川等緑は会議等です。
画像は重いので質を落としてあります。古い画像は半年ぐらいで削除します。
この記事の筆者はすべて柴田隆行です。


2021年4月〜6月
2020年10月〜12月
2020年7月〜9月
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3月27日 永田地区(多摩川右岸)
 快晴、暖かい。カワラノギクPJ。昨年6月に播種して芽生えた個体数を最初に数えた。昨秋より減った気がするが、合計すると減っていない数字で驚く。播種地の下流部に追加の播種。
 明治大学農学部の学生が大勢参加し作業をしてくれた。
 河原に生えた桜が5分咲きできれいだ。ウグイスの囀りがよく聞かれる。


3月24日 片倉城址
 快晴。暑い。遠くの富士山は真っ白、丹沢山塊も一昨日の雨で雪化粧。
 片倉城址ではカタクリが満開だが、色が悪いし咲き方もパッとしない。尤も早朝のせいかもしれない。カメラを持った人などすでに20人ほど来訪。ヤマザクラほか桜はほぼ満開。コブシも。アブラチャンは40年前はきれいだったが木が弱っていまやちょぼちょぼ。カイコバイモが見つからない。ニリンソウやアズマイチゲは早朝なのでまだ花びらが開いていない。
 キクザキリュウキンカ満開。自然溢れる公園に園芸種や外来種を植えないで欲しい。


3月21日 小田急線鉄橋から西河原公園上流端までの多摩川左岸
 暴風雨。傘が壊れそうなほどの横風と雨。にも拘わらず定例自然観察会を実施。
 堤防嵩上げ工事(こういう情報は事前に入ってこない)で下流約1qは立入禁止であること(休日なので柵をまたげば入れる)と暴風雨のため宿河原堰周辺の視察・観察は断念し上流へ。
 オオバン、ハシビロガモ、ヨシガモ、オカヨシガモ、ユリカモメ、等々。
 多摩水道橋の下で少年野球部員がネットを張って練習しようとしている。この暴風雨の中、しかも橋の下はふだんでも風が強いのに!
 低水護岸の脇に敷き詰められた砂利は、一昨年の増水で流出した箇所を埋め戻したもの。本堤防法面にはヒメウズ、カントウタンポポが咲き、センニンソウやヤブカンゾウの若葉が出ている。
 狛江五本松付近はとくに風が強い。
 西河原公園の桜並木は二分咲き。コブシが満開。アオゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ツグミ、オナガがケヤキの木に。
 午後に総会を開催する予定でいたが、暴風雨で、後からの参加者はいないと思われるため、すでに参加しているメンバーだけで狛江市健康福祉会館ロビーにて12時前に開会。2020年度はコロナ禍のため会としての活動がほとんどできなかったこともあり、2021年度も2020年度と同じ方針で実施することとした。自然観察会も同じ。


3月15日 片倉城址
 都心では桜が開花したと伝えられるが、八王子はまだまだの感。我が家から見える丹沢や奥多摩の山々の頂上には雪が見られる。
 片倉城址ではカタクリハまだ2個体のみ蕾。ミスミソウとキブシとコブシが満開。その他はまだこれから。


3月10日 立日橋左岸から日野橋右岸
 汗ばむ気温と言うが風は冷たい。それ以上に厳しいのが花粉による目の痒み。
 日野橋架替工事のための環境調査で私の知らない所にカワラサイコが4個体あるのを知らされたので現地確認に行ったが、地図がアバウトであるのと冬のため残念ながら見つけられなかった。5月に再訪しよう。
 ウグイスの囀り。柳の若葉越しに真っ白な富士山。
 立日橋下流の排水口と多摩川の合流点にカモが珍しくたくさん集まっている。もっとも8割ほどはオオバンで、他にコガモ、ハシビロガモ等。
 日野橋を渡り右岸へ。仮橋設置工事中で両岸とも立入禁止の柵が設けられているが、警備員からちょっと離れた所で柵を越えて降水敷に降りる。都委託の調査会社のデータでカワラサイコが昨年8月以降確認されていない箇所へ。元気に冬を過ごす個体をとりあえず6個体確認。警備員のいる所に近い階段を上ると何か言われるかもしれないのでセンダングサの種子の嵐を浴びながら土手を上る。


2月25日 セツブンソウ
 真面目に毎日自宅引き籠もり中、気晴らしに近所の片倉城址公園へ。例年通りセツブンソウが20個体ほど咲いている。小さな花なので写真に撮りにくい。


2月7日 是政橋下流右岸から左岸経由京王線鉄橋右岸まで
 目的はないが毎日自室引き籠もりでは健康上良くないので、乗客の少ない電車で朝早く多摩川へ。今日の外出で見た最も人口密度が高いのは河川敷野球場、2位は堤防天端、3、4がなくて5位が電車の車内(1車輌5人)。私が歩く礫河原は他に誰もいない安全地帯。
 是政橋下流右岸一帯は低水護岸工事中。京浜河川事務所多摩出張所前の河川敷にカワラサイコの群落があり工事でも守ってもらうことになっていたが、確かに無事で良かった。
 橋を渡り左岸へ。上述のように野球場と堤防はすごい人出。コロナ禍がない頃こんな賑わいはめったに見なかった。
 大丸用水堰付近1qの河川敷は府中市が立入禁止にしたまま。BBQをする人がいるからとの理由らしいが多摩川河川敷はもともとBBQ場ではない。ここ以外はどこでも自由に出入りできるし、BBQをする人もめったにいない。BBQをする人がいるからとの理由でここを全面立入禁止にするのは河川法違反ではないかと思う。
 堤防天端は混んでいるので礫河原へ。広々として気持ち良い。
 関戸橋架け替え工事が続く、右岸のカワラサイコはまだつぶされていないが、いずれ橋が架かったら日陰で育たないだろう。暖かく汗ばむ陽気だった。


1月28日 片倉
 八王子でも霙が降ったので、ようやく丹沢や富士山も雪化粧した。富士山は強風で地吹雪が起きている。


1月13日 片倉
 昨日東京で初雪がと言われているが、我が家付近はゴミの様な白いものがヒラヒラ舞っただけだった。今朝丹沢や奥多摩、富士山を見ると、丹沢には少し雪がついたが、奥多摩や高尾山は遠望ではほとんど雪が見えない。なんと、富士山も元旦とほとんど変わらない光景だ。
 多摩川どころか家の玄関からここ数日まったく外に出ていないのでこんなニュースしかない。

1月1日 片倉
 雪がほとんどとけたが、また少し白くなった富士山。


1月2日 中央線鉄橋から日野用水堰上流までの多摩川右岸

 もう数十年毎年この日にほぼ同じ箇所を歩く。今年はコロナ禍でどうしようかと思ったが天気も良いし河原にはいつも他に誰もいないので、電車の乗り方に気をつけて出かける。
 堤防に着くと、遠く大岳山から武甲山までの奥多摩連山がよく見える。一昨年の大増水後河川敷内に生える樹木が治水のためあちこちで伐られているおかげで展望だけは良くなった。
 谷地川を越え、河川敷内に延々と続く作業用道路を経て八王子の下水処理水排出溝へ。大きな池が横にあり、カモが十数羽寝ている。どこかの大学生らしき野鳥観察グループがいる。排水路の途中から先が大増水後に水路になって行き止まりになっていたが、いつのまにか水がひいて土丹まで楽に通れるようになった。土丹はむかしとほとんど違いがない。夏に増水していなければまた調査に来よう。多摩大橋から上流右岸側も水路が変わって歩けなくなっていたが、ここもいつの間にか水がひいて昔通りの礫河原になっていた。水質調査がこの周辺で行われているが、カワラケツメイを踏みつけないようにと京浜河川事務所に伝えておいたら、テープで保護されていた。
 ここからさらに日野用水堰まで静かで暖かい堤防天端を歩く。オオバン、カイツブリ、コガモなどが中州の水辺に並んでいる。
 バスで八王子駅へ。駅構内と隣接するショッピングセンターはすごい人出でエスカレーターの乗るにも行列。自粛なんてしている人はいないのかと驚くほど大賑わい。この調子では感染者1万人もそう先の話ではなさそうだ。



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