多摩川の自然のニュース:2018年1月〜3月

新しい日付順に配列してあります。水色は多摩川水系桃色は他の川等緑は会議等です。
画像は重いので質を落としてあります。古い画像は半年ぐらいで削除します。
この記事の筆者はすべて柴田隆行です。

2017年10月〜12月 2018年4月〜6月
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3月24日 五日市線鉄橋下流右岸
 カワラノギク・プロジェクトに参加。昨年播種して発芽したが増水で流失した。私見では、この場所は増水すれば必ず冠水・流失し、さもなければ夏の猛烈な藪になる所なのでカワラノギクを播種するにはまったく不適切な区間。しかし、保存用に播種した古い種子が冷蔵庫で枯死するのを待つだけなのももったいないので、せめて発芽実験(どういう環境、どのような播種の仕方、等々)と思えばまったく無意味とは言えない。大切なのはきちんとしたモニタリングにある。
 京浜河川事務所、福生市、明治大学農学部、市民、合計20名ほどが参加し、幅100mのライン2本に5m間隔で5つの石の周りに合計1000粒を播種した。去年は発芽が遅く8月になって漸く確認できたが今年はどうだろうか。
 解散後、カワラニガナを探して河川敷を睦橋まで歩く。夏には絶対に踏み込めないオギ原の枯れ枝を踏みつつ進軍≠キると、所々藪にも増水にも負けずに礫河原が残っている場所が点在する。残念ながらカワラニガナは確認できなかったが、初夏にもう一度見に来よう。そこから先がもうハンパない藪を踏み越えてようやく睦橋へ。
 橋は現在橋脚の耐震工事中。釣り堀にはいつも通り釣り人が糸を垂れる。ウグイスの囀りがあちこちで聞こえる。春だ。

3月18日 和泉多摩川〜二ヶ領用水堰〜狛江五本松
 定例自然観察会。良く晴れて花粉が多く飛散しているらしいが目に見えないので何とも言えない。若干気温が低めなのが救い。3月も花粉飛散で多摩川に出られなかった。今日は仕方がないのでマスクをし帽子を被りヤッケを着て防備。
 和泉多摩川駅前で桜が咲いていた。桜は種類が多くよくわからない。
 まず駅近くの玉泉寺に寄る。菩提樹の古木、アブラチャン、寒緋桜、大きな花をつけた椿などの植木のほか、千手観音やおしゃもじ様など、境内は狭いが見どころ満載で参詣客も多い。そこから西に真っ直ぐ進むと、左手に、狛江特産という枝豆畑の向こうに、ちょっとした高さの塚がある。前原塚という古墳らしい。そこから直角に右へ曲がりジグザグ道を経て多摩川へ。
 多摩川の高水敷では、小さな子向けの臨時の木曽馬乗りとか兎や羊等に触れるイベント、ラグビー練習その他大勢の家族連れ等が春の一日を愉しんでいる。野球場だけが一般市民を締め出し広い面積を数人で占領させている。
 堰下流にはカワウ、ダイサギ、アオサギ、ウミネコ、オオバン、ヒドリガモ、コガモなど、堰上流にはいつもながらカンムリカイツブリが数羽。堤防脇住宅のフェンスにモズ。
 ところで、今年度の観察会年間テーマは土木遺産を訪ねることで、今回は狛江決壊碑。本会事務所を置かせていただいていた前代表横山理子さん宅を含め民家19戸が濁流に呑まれた日のことはよく覚えている。堤防流出を防ぐ杭とするため近隣の木々がたくさん切られた。数日後に下流へ写真アルバムを探しに行ったら、貴金属目当て?の人が大勢河原に来ていて驚愕した。その後の裁判等々。建設省は、この堤防決壊を教訓にして、コンクリート護岸等の従来の治水方法を改め自然を活かした治水を目指すと当時は言っていたが、結局はコンクリート護岸を強化する方向に固執しただけで終わった。
 多摩水道橋上流の堤防天端は横幅一杯に新工法の白い舗装が施され、人工臭紛々違和感増大の自然破壊。こんな工法が多摩川全域、全国の河川堤防に施されたらと思うとゾッとする。
 狛江五本松のさらに少し上流から堤内地に入り、旧玉翠園の石垣を見る。これは明治大正期まであった料亭で、五本松はその名残ではないかという説もあるが、残存する石垣の位置からすると五本松がある辺りは川の中になってしまい不明な点が多い。西河原公民館前を走るいまのバス道路付近をかつては六郷用水が流れていたが、その取水口がこの玉翠園前にあった。石垣は尖り石を上手く嵌め込んだ丈夫なもので保存価値が高いが数年前の整備で半分破壊されたそうだ。なお、下の写真で石碑のように見えるのは、六郷用水がいまの猪方通りに沿って流れる手前にあった河原橋の橋脚。
 最後は万葉歌碑を見る。そして午後は、西河原公民館で2018年の総会を開いた。

3月18日 多摩川の自然を守る会総会
 下記報告および議案は参加者の全員賛成により可決されました。
 A.2017年度活動報告
  1.定例自然観察会の実施 年間テーマ「多摩川土木遺産」を訪ねて
  2.機関紙『川のしんぶん』と『緑と清流』の発行
  3.多摩川河川環境調査
  4.国土交通省関東地方整備局京浜河川事務所と河川管理に関する不定期協議
  5.河川工事情報を関係者に配信
  6.多摩川堤防のり面植生調査
  7.カワラノギク・プロジェクト参加
 B.2017年度会計報告(会員のみ別紙)
 C.2018年度活動方針案
  1.機関紙『川のしんぶん』と『緑と清流』の発行
  2.定例自然観察会の実施(同封別紙参照)
    年間テーマ「多摩川と周辺の寺社巡り」
  3.特定河原植物調査2ヶ年計画
   5年前に実施した調査の追跡調査。某財団に助成申請しているが、不採用になっても調査は行う。前回は多摩川全域悉皆調査をしたが、今回は数ヶ所を指定し季節毎の追跡調査を行う。対象植物はカワラノギク、カワラニガナ、カワラサイコ、カワラヨモギ、カワラケツメイ、カワラハハコ(多摩川では絶滅)。
  4.多摩川堤防のり面植生調査
  5.多摩川河川環境調査および河川管理者への提言等
  6.河川工事情報を関係者に配信
 D.人事案(留任。代表:柴田隆行、会計:矢島悠子、会計監査:森田英代、自然観察会担当:柴田秀久、「川のしんぶん」:鈴木有子)

2月25日 中央線鉄橋から立日橋までの多摩川右岸と日野橋下流までの左岸
 1月下旬の積雪による河原植物調査休止、2月の本業多忙と地中海マルタ島への旅で、多摩川へは1か月ぶり。
 いつものように駅まで自転車のはずが、自転車の鍵を途中で落としたらしく駐輪できず、そのまま乗って甲州街道をひた走り、日野駅から路地を抜けて多摩川へ。
 昨秋の増水以来水辺は雑然としている。堤防天端のサイクリングロードばかり賑わってヘルメット姿の高速サイクラーが前から後ろから飛ばして来るのでぼやぼや野鳥など見ていられない。川面は相変わらずオオバンばかり。立日橋から下流に抜ける車道も歩道も工事中で大きく迂回を強いられるため、橋を渡り左岸へ。今日は日曜日だが、それにしても釣り人が多い。その竿の先のほうには、オオバンのほかにカイツブリ、コガモ、ヒドリガモ、そしてここにもカンムリカイツブリ。その他、アオサギ、コサギ、ダイサギ。
 根川の出口で行われている河川改修工事はまだ進行中。帰路、日野橋を渡る。橋の上から河原がすぐ近くに見える。それだけこの橋の丈が低いことが実感できる。

1月21日 睦橋から拝島自然公園までの多摩川左岸
 定例自然観察会。拝島駅から裏ルートを経て多摩川へ。途中、カシワの枯れ葉が枝にしっかりついているのを見る。
 福生市南公園に入るとすぐ、睦橋脇に生える欅の高木でイカルとカワラヒワが種子を食べていた。大きな黄色の嘴を持つイカルはカワラヒワと比べると二回りほど大きい。公園は、市や国に何度抗議しても駐車場が広がるばかりで、車道も川側に設定されているため、水辺にある公園なのに人を水辺に近づきがたくしている。カワラニガナが生えていた礫河原は、昨秋の増水で流出。ツルヨシなどは倒れてもしっかり根を地に食い入らせている。
 丸い実をたくさんつけたムクロジやセンダンを見つつ、排水溝の脇を通って、夏には猛烈な藪で絶対に立ち入れない広大な水辺の草地を、枯れ草を踏みノイバラの棘に服をひっかけながら突き進み、配水や伏流水を飛び越えて昭島市の水鳥公園下流に出る。欅や榎の高木の林に十数羽のイカルが群がり種子を食べている。木の下を人や自転車が通っても逃げようとせずに賑やかに食事を続け、われわれもなかなか立ち去りがたい。
 そこからすぐの所に九ヶ村(くかむら)用水の取水門跡がある。これも今年度の観察ポイントである土木遺産の1つ。そこからさらに100m下流に進むと昭和用水堰がある。ここはなぜか最近、いつ来てもオオバンとカイツブリしかいない。左岸の丘陵地帯からタカが来て野鳥を狙うからだろうか。
 高水敷をさらに進むと、いまはシナダレスズメガヤに覆われているが、かつてカワラサイコの大群落があった所に出る。いまも十数株残っているが環境は厳しい。オトコヨモギも数株残っている。信玄堤っぽい所を脇に見つつ、配水溝の近くの土手で昼食。来年度の自然観察会テーマを話し合う。多摩川とその近くにある寺社を訪ねて、独自の「七福神」ないし「札所」を選定するという案が出た。
 午後は水辺を経て水菅橋手前まで行き、そこから堤防上を拝島自然公園まで行く。そこから林を抜けて礫河原に出る。かつて一段高い所にカワラニガナの大群落があったが、いまはシルトが堆積して草も生え見る影もない。高校生か大学生ぐらいの男女が公園でドローンを跳ばし、年配者が公園でゴルフの練習をし、若者がマウンテンバイクをコゴメヤナギ保護林の下を走り回っている。
 最後に、拝島大師へ。多摩川からまっすぐに進むと立派な大日堂と日吉神社で、ここを参拝したら満足という気分だが、拝島大師はその隣にある。五重塔や六角堂等こちらも大日堂に劣らず立派な構えの建物が並ぶ。今日は暦で「初大師」だが参拝客は数人しか見かけなかった。大師の境内を囲む溝のシジミはかろうじて健在。
 カイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、オオバン、カルガモ。トビ、キジバト、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、カシラダカ、アオジ、カワラヒワ、イカル、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

1月16日 登戸の多摩川
 明治大学農学部でカワラノギクプロジェクト連絡会があったので、ついでに登戸駅から多摩川に出る。
 むかしできちゃったビオトープ≠ニ呼ばれた池にはカルガモやツグミ、そしてヒメガマの穂が飛び散った後の茎。水面にはオオバン、カイツブリ、そしていつもながらのカンムリカイツブリ。遠く堰周辺にはカワウ、ダイサギ、ユリカモメ、コガモなど。
 多摩水道橋を狛江まで歩く。ボートが一艘。調査でもしているのだろうか。川崎側は水門工事中。
 カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、カルガモ、コガモ、ユリカモメ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ハシブトガラス。

1月14日 第三京浜新多摩川橋から等々力緑地までの多摩川右岸
 等々力大橋建設の今期着工は右岸水辺なので、対岸からだけでなく現場を見ておくことにした。今日も強風が吹き荒れている。今日のは寒風だ。
 第三京浜新多摩川橋下流はせせらぎ公園だが、芝地は少年野球チームに占用されている。その先は東急ゴルフ場。1960年代は両岸ともゴルフ場と化し沿川住民が多摩川に来ても水辺へ近づけなかったが、ようやく右岸のこの一角を残すのみとなった。広大な敷地にゴルファーが数人。その外を散策、ジョギング、サイクリングの人たちが続々と通る。この大都会を流れる緑のオアシスを一部の人が占領する事態はいつになったら終えるのか。
 排水溝を挟んでようやく川崎市占用区域となる。等々力大橋建設工事のため除草を済ませたと施工主の東京都から説明があった通りで、国の許可が下りたらすぐに低水護岸工事が始められる。大きなヤナギやエノキの木があるが、おそらくこれは切られる。水面は相変わらずオオバンのみ。と思ったら、白い鳥が1羽。双眼鏡で見るとカンムリカイツブリらしい。ダメもとで30枚ぐらい写真を撮る。近くに来たので良く見たら色白のカワウじゃないか。なあんだ。とガッカリしたが、帰宅して図鑑で調べるとカンムリカイツブリで間違いないことがわかった。
 昨秋の増水は、上流では大したことはなかったが下流、この辺はかなり高い所に生えている大きな木の高い枝にまで大量のゴミがひっかかっており、増水のすさまじさを感じる。
 HLホームが数軒。その先から野球場が続くが、占用境界線を勝手に拡張しているため、ロープの外を歩くのはかなり難儀する。しかもグラウンド整理の廃土を境界外に捨ててあるので砂場を歩いているようで靴が埃で真っ白になる。
 等々力水辺の楽校付近で、堤防に積もった土をスコップで川に投げ込んでいる人がいる。すぐに下流に流出するから川を汚しているだけに見えるが、目的は何だろうか。
 ゴルフ場と野球場がようやく終わって一般市民が利用できる高水敷に人が溢れていた。
 玉堤通りを渡り等々力緑地へ。釣池で遠くのカモを見ていたらキンクロハジロがすぐそばに来た。餌付けでもしているのだろうか。
 カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、アオサギ、オオバン、コガモ、ユリカモメ、トビ、ノスリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ハシブトガラス。

1月9日 等々力不動からその地先の多摩川左岸
 等々力渓谷(谷沢川)が多摩川に合流する地点で建設工事が始まった等々力大橋の今期工事説明をしたいと東京都の担当者から連絡があり、ならば現地でということにした。今期工事は右岸の低水護岸工事なので当初右岸に集合と指示されたが、右岸は交通の便が悪いので左岸にしてもらった。また、尾山台から等々力は私の故郷であり、大橋が架かる付け根部分にある玉堤小学校はわが母校(第1回卒業生)なのでついでに故郷の現況も知りたかったという理由もある。
 等々力不動尊とその下の不動の滝付近は昔と変わらないが、もちろん渓谷はむかしは本当に渓谷の風情を保っていた。いまは谷底の下水路という感じ。それでも平日の午後にも拘わらず散策に訪れた人が少なからずいて驚いた。
 玉堤通りは交通量が多く多摩川に出るのも必死(信号はあるが)。1975年頃に世田谷区の環境委員となったとき、多摩川と住宅地とを一体化したいので玉堤通りを廃止するか信号機を増やすかして欲しいと要望したところ、これは「道路」ではないので信号機は設置できないという回答だった。
 本堤外地(河川敷側)に桜並木があるが、これは1960年頃にはすでにあったから樹齢70年近い。1960年頃はここの多摩川で泳ぎ、夏には警察の臨時派出所が出来、アイスキャンデー売りが自転車で回ってきた。いまは運河のようで、間違えても子どもが歩いて川を渡ることはできない。
 今日は春の陽気と天気予報は言っていたが、すさまじい南からの強風で疲れる。鳥が南に向かって飛び立つものの強風で押し返されている。それが幸いしてノスリが上空を舞っているのをしばし眺めることができた。ほかに、ダイサギ、コサギ、アオサギ、イカルチドリ、セグロカモメ、トビ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

1月7日 京王堀之内から豊田駅までの多摩丘陵
 国分寺市民による多摩川を歩く会の定例化で京王堀之内駅から豊田駅まで歩く。とてつもなく長距離と思えたが、地図を見ると意外とさほど遠くなさそう。歩いた結果の感想は、しかし、やはり遠かった。だが、天気が良くて暖かく、奥多摩や丹沢、富士山、そしておそらく赤城の山々が良く見えて、参加して良かった。
 堀之内駅から一旦長池方向に向かい雑木林の上にある蓮正寺公園へ。展望台があるが手前にビルが建ち並ぶいまや展望価値ゼロに等しい。雑木林の別の公園の脇を経て三面張りの人工排水路と化した太田川を渡る。次の丘陵を登ると富士見台公園に着く。ここの展望台からは富士山と大群山が見え、北側には柚木の町が見える。
 ここも見るに無残な三面張りの大栗川を渡り、多摩丘陵一帯で一番格式の高い古刹永林寺へ。大石家の三つ星、北条家の三つ鱗、天皇家の菊、五三家の桐、徳川家の三つ葉葵と5つの紋章が見られる。さらに赤門、三門、五線塀、三重塔などが揃い、本殿横には立派な豊川稲荷神社も建っている。裏山は由木城跡がある。
 寺の脇の車道を抜け山道を経て稜線を越えると静かな農村風景と東京薬科大学の瀟洒な建物が見えてくる。薬科大学構内を抜ける車道の脇にたにし池と薬草園がある。薬草園は日曜休園。入口付近にセンブリやカワラケツメイ等の薬草が植えられている。
 この丘陵を登りきると平山城址公園に着く。静かな雑木林の公園だ。昼食後、裏の団地方面に下る坂の上から奥多摩の東に雪山が見える。赤城山辺りと思われる。団地を抜けて再び雑木林にさしかかる手前で丹沢と富士山、浅川、八王子から国分寺方面などが一望に出来る場所がある。
 平山城址公園駅をくぐり浅川の土手に出て堤防上を下流へ。その手前にあった用水に天然のシジミが見られる。浅川左岸側はまだ護岸工事が続いている。浅川に隣接する大きな公園の手前から緩い坂道を登って行くとようやく中央線豊田駅となる。
 雑木林を何層も横断してきたが、野鳥は少なく、ツグミ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラスのみ。浅川でもダイサギとコサギを見ただけ。

1月2日 相模川神沢地先
 2018年最初の川歩きは相模川となった。自宅から自転車で片道ちょうど1時間、16号バイパス、国道413、48と地図上3本の線で行けるが、現場付近は歩道が狭いので交通量の少ない正月を狙って走った。
 現地はモトクロスライダー10人ぐらい、ラジコン飛行機といつもの光景。河原に車を乗り付けたカメラマンに話しかけたら「オシドリでもいるかと思って来たが何もいない」と。たしかに、カワウ、カイツブリ、ダイサギ、アオサギ、コガモ、ヒドリガモ、トビ、セグロセキレイ、ツグミ、スズメとどこにでもいる野鳥しかいなかった。
 種子をつけたカワラノギクの株数はかなり少ない。礫河原は昨秋の台風による増水で冠水したようでカワラノギクやカワラハハコはほとんど流出したようだ。来年秋に復活していることを期待したい。草地にぽつぽつカワラノギクが見える。ツルウメモドキの実がかわいい。