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多摩川の自然のニュース:2000年4月〜12月

 

*新しい日付順に配列してあります。

12月29日 日野用水堰〜谷地川合流点の多摩川右岸
 快晴だが風が冷たい。奥多摩から秩父までの山がよく見える。下水道局のフェンスがしっかり張り巡らされたため、小宮駅から日野用水堰までのルートが遠くなった。 川沿いの建て売り住宅の件数が行くたびに増えて行く。
 それにしても日野用水堰右岸からの多摩川の眺めはすばらしい。多摩川で一番良い景色だと思う。カイツブリが1羽。八高線の鉄橋をくぐると、ラジコン基地とモトクロス場となる。ラジコン飛行機は4機、操縦者8人、モトクロス2台、走っているのはたった1台でも十分うるさく神経を逆なでする。ジャンプ台など数ヶ所に造られている。
 多摩大橋の耐震補強工事は慎ましやかに行われていた(現在正月休み中)。他の失敗例から学んだためか、工事区域が柵でしっかり限定されている。
 その下流に大量に放出されている下水処理水は今日はとくに臭い。年末で各家庭一斉に洗濯をしているからか。その先の釣り堀には約10名。第三紀層が露出した水辺はいつ来てもたのしい。
 ホームレスが増えた。左右両岸に約8件ずつ。谷地川合流点付近のテントからはボンゴを陽気に叩く音が響いていた。

12月28日 片倉
 今朝も氷点下4度で、シソ科のシモバシラの根元から氷の結晶が長く伸び始めた。

12月28日 浅川合流点〜関戸橋右岸
 浅川最下流部は昨年に引き続き大規模な護岸改修工事が行われており、多摩川合流点でのブロック製造場でも重機がうなりをあげている。
 府中四谷橋下流200メートル程から京王線鉄橋まで護岸工事現場がフェンスで完全に遮断されている。工事用車両道路が水際に造られたためにこの区間は府中四谷橋まで行かないと水辺にたどり着けない。大いに迷惑だが、水鳥たちにとってはそのおかげで人間が近づかないので安心できるらしく、コサギが56羽も羽を休めていた。
 京王線鉄橋下流ではカワウが約60羽、コサギが40羽群れて舞っていた。

12月27日 片倉
 朝、氷点下5度。富士山はじめ丹沢山塊、奥多摩、秩父連山などがくっきりと見えた。

12月27日 関戸橋周辺
 関戸橋左岸上流の護岸工事は、事前に現地説明会が開かれ、河原植物を極力残すよう建設省と協力して施工業者に強く働きかけたおかげで、河原植物が集中して生えている遊歩道周辺に柵がめぐらされて残され、また工事区域が上流部にできるだけ及ばないような努力が払われていた。
 一方、京王線鉄橋上流右岸の護岸工事は、その規模たるや京王線の車窓から眺める一般市民さえ驚くほどのもので、中州の半分以上がブロック製造基地と化し、低水敷が大きく掘削され、高水敷も工事用車両に占領されている。しかも工事現場から出る大量の汚濁水が下流にそのまま流れ、関戸橋下流方面に向かって茶色の帯が続いている。

12月24日 睦橋周辺右岸 快晴、暖
 八王子からは富士山がよく見えたが、多摩川は低地にあるので見えない。睦橋からは奥多摩と秩父の連山がきれいに見渡せた。
 睦橋上流右岸に点在する沼を6つほどまわり、ヌマエビやアメリカザリガニの子、イトトンボのやごなどを観察した。橋直下の沼が釣り堀化しているのは以前からのことだが、一番上流にある沼も岸辺が整理されて釣り堀化しつつある。フナが釣れるとの話だが、釣り堀化すると外国産の魚が放されたり、かってに有料化されて一般利用できなくなったりする弊害が心配される。ここから藪をかき分け、水辺に出、河原植物やカヤネズミの巣を観察、多摩川ではサナエトンボのやごやオイカワの稚魚などを観察した。午後は秋川合流点に向かい、絹糸のようなガガイモのタネをたくさん空中に飛ばして遊び、また小川で稚魚を観察したりした。
 帰路、石川酒造に寄り、おいしい地ビールを飲み、樽からしぼったばかりの生酒を買ったりして、たのしいひとときを過ごした。
 カワウ、アオサギ、カルガモ、トビ、ノスリ、キジバト、コゲラ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、エナガ、ホオジロ、アオジ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

12月18日 新聞各紙より
 川は氾濫することを前提にした治水に転換との記事が掲載される。(関連意見参照)

12月14日 羽村大橋周辺右岸
 羽村大橋の補強工事視察。大量出水対策として緊急に行われた工事により河原植物が損害を受けたため、現地視察を行った。建設省の適切な処置で大きな被害は免れたが、施工者である東京都の管理責任は厳しく問われるべきだろう。今後の対策として工事作業区域を明確に限定するため柵を設けることとし、併せて一般のひとが安易に自然を荒らさないよう対策を練ることとなった。

12月1日 多摩川のカワラノギク保全について研究者と協議
 カワラノギク研究者の倉本宣氏と、多摩川のカワラノギクの現状と今後の保全の方法、永田地区の実験における市民の参加の仕方などについて話し合いをした。府中地区についてはタネを採取して効率よく増える方法を取ること、後者の点については保全のために何が必要かを専門家が具体的に提示し、各市民団体が独自の方法でそれに参加する方法が好ましいのではないかという提案をした。

11月30日 羽村堰から永田橋までの右岸
 社会科見学の小学生大勢。羽村大橋の耐震補強工事進む。図面で見るよりもかなり派手な工事。近くにHP2棟。工事の騒音がすさまじいのによく住んでいられるものだ。カワラノギクはもう咲き終わり。大きな株もいくつかあるが、全体に数はかなり減少している。ピラカンサスの実がたわわに稔り、ツグミがたくさんたかっている。
 タコノアシはサンカクイやオギにかなり覆われ、また湿地も小さくなり、数が減っているが、10株ほど実をつけていた。
 コサギ、マガモ、カルガモ、キジバト、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシブトガラス。

11月29日 片倉
 気温氷点下1度。純白の富士山がきれい。

11月28日 多摩川河川環境整備計画について建設省と協議
 この件について建設省京浜工事事務所長および河川環境課長から、現在進められている原案草案について説明を受け、質疑を行った。本会としては、以前にも書いたように、早期にこれを決定することが必要であり、問題点などは具体的な運用において個々に協議を重ねることにすべきだと考える。また、河川管理者がなすべきことがらと、市民がなすべきことがらとは自ずから違いがあり、市民フォーラムその他で協議している市民行動計画などはこの法定計画から区別して考えるべきだと思う。

11月24日 片倉
 気温1度、霜で辺りは白く冬化粧。

11月18日 京都嵐山
 桂川にはカルガモ、マガモ、ヒドリガモ、カイツブリ、コサギなどが多い。暖かい日が続いたため紅葉が遅れているが、天龍寺の庭の紅葉と背景の小倉山の緑のコントラストが美しい。それにしてもすごい人出。

11月13日 関戸橋上流左岸と羽村大橋下右岸
 建設省関東地方建設局京浜工事事務所より多摩川水系自然保護団体協議会に入った情報をもとに、急遽現地説明会を持つことになった。
 今回水系事務局に入った情報によると、この冬行われる河川工事の多くは橋の耐震補強工事が中心で、護岸工事がそれに加わる。いずれももっと前からわかっていたはずで、11月の工事実施期間に入ってからでは十分な自然保護対策がとれない。この時期にはすでに工事請負業者も入札を済ませており、それからいろいろと工事の方法などに注文をつけるのには限界があり、請負業者にも気の毒だ。もっと早めに情報を流してもらいたい。
 とくに関戸橋上流部左岸は多摩川でも数少ない河原植物群落地であり、貴重な場所だが、高水敷が狭いためにどうしても工事区間を他にとることができず、自然を大きく損なわざるを得ない。周辺の川の流れが一昨年来変わって、いまは水衝部となっているために低水敷に作業場を設けることもできない。また、前後に橋があり、離れたと所に作業場を設けることもできない。というようにいろいろと難しい問題があり、建設省および請負業者とあれこれ相談して可能な限り自然への影響が小さくて済む方法を模索した。しかし、上記の理由によりカワラサイコを中心にこの地域の河原植物の3分の2が失われることになった。
 羽村大橋の耐震補強工事についても、付近にカワラノギクの最後の群落があることから影響が心配されたが、橋のすぐ近くに工事区域が限定されたため、カワラノギクへの被害は免れそうだが、わずかにあったカワラニガナは間接的な影響でなくなった。
 このほか、水系事務局経由で、多摩大橋耐震補強工事、新日野橋上部工事、東名高速道橋付近左岸の護岸埋戻し工事、八高線浅川橋梁洪水復旧工事などの情報が入っている。また、多摩川河川環境保全モニターの森田英代さんから、関戸橋直下左岸、第三京浜右岸上下流、二子橋橋梁耐震補強工事、昭和用水堰地区その4工事、多摩川大橋地質調査業務(架替えのため)、大師河原地先右岸2q付近水質監視装置設置などの工事が予定されているとの情報が入ったが、詳細不明。

11月12日 相模川中流
 バスの便がよい榎戸から川へ出ようと思ったら、川ははるか下。あちこち下る道を探したが見つからず。垣根の手入れをしていた老人に道を尋ねると、「うちの竹林を降りていいよ」との返事。お礼して目の前にある竹林に入ると、小道さえない急斜面。45度を越える急坂を竹にしがみつきながら這々の体で下ると、そこは溝。町内運動会が開かれているグラウンドの中を突っ切ってネットをくぐり、ようやく河原へ。地図によるとこの辺は相模川中流で最も自然が残るという神沢河原。
 ここから下流に向かって歩くと、直に淵となって行き止まり。車道を上り、住宅地と畑の間を経て芝とグラウンドと駐車場ばかりの高田橋下の河原へ着く。どこに水郷が?という住宅地の中に建つ水郷田名の「相模川ふれあい科学館」へ。水槽の中にいる多種類の川魚は見応えがある。

11月5日 片倉
 暖かく、ホオジロがさえずる。

 10月は仕事が忙しく、また下旬はスイスに出張したため、多摩川に出る機会がなかった。

10月26〜30日 スイス・チューリヒ、ベルン
 チューリヒの町を囲む小高い山の黄葉がきれい。リマト川とチューリヒ湖にはいつものように多数のマガモとオオバンとハクチョウ。土曜市に出展している花屋の花の中心はキクとエリカ。その他、ヒマワリも健在。松ぼっくりをあしらったブーケとハローウィン用の大きなカボチャも売られている。
 スイスの首都ベルンは三方を川に囲まれた小さな町で、とくに川に沿って続く崖を覆う林の黄葉が美しい。街路樹の菩提樹の葉がひらひらと舞い落ちてくる。

10月25日 多摩川永田地区植生管理計画検討会開催
 本職と重なり欠席。送付された当日配布資料によると、保全生態学研究グループによる「多摩川のカワラノギク保全のための緊急アピール」の紹介、今後の植生管理の方向として下流部右岸のニセアカシアの伐採・伐根、丸石河原創成などを含むワーキング案が検討・採択され、また土砂供給の方法、地域住民の参加を含めた施工ならびにモニタリング計画の実施をさらに詳細に検討することなどが話し合われた模様。また、今回の会合をもってこの検討会は閉会となった。

10月24日 片倉
 ジョウビタキ来訪。

10月22日 狛江上流部25〜27q左岸
 人手は少な目で楽な調査でした。人工わんどに釣り人の姿なし。川岸に新しく菜園が。(工事で)野草や虫の消えた土手の殺風景さ。
 上河原堰の送電線に前回100羽足らずだったカワウが今回は400羽近くもいて、数えるのが大変でした。
 その他に目立ったもの:カルガモ、カイツブリ、コサギ、アオサギ、ユリカモメ、ヒバリ(空でさえずり)、ミゾソバ、アレチヌスビトハギ?、セイタカアワダチソウの花、オギの穂、カマツカ(魚)、ヌマチチブ?、ハゼの一種?(頭が少し細長。ヨシノボリかゴクラクハゼかどっちでもない)など。
 土手の天端を通行する場合、スーパー堤防になると崖っぷちのようになって安定を欠くように感じます。もとも先入観の無い利用者がどう感じるかはわかりません。25〜26q左岸は堤内地(グランド)も含めた、利用者にとってのスーパー堤防を検証する良い事例だと思います。もっとも、景観や生物に無頓着だと、木陰やベンチができて良かった、となるかも知れません。
(この項目は篠清治氏の記録から)

10月14日 片倉
 シモバシラの花が満開。

9月29日 羽村堰上流左岸の多摩川
 堰下は遠足の子どもたちでにぎわう。堰上流左岸に広がる丸石河原は昨年夏の増水で洗われてまだ植物は少ないが、カワラニガナの花が数株見られるほか、キササゲがまだ小さいながらも実をたくさん垂らしている。アブラススキやススキの穂が銀色に輝いてきれいだ。アキアカネ、ミヤマアカネなどアカトンボが群舞している。モズの高鳴き、ほかにカイツブリ、カルガモ、トビ、ハシブトガラス。ミンミンゼミの声。

9月27日 片倉 快晴
 純白の富士山と濃紺の丹沢山塊が窓外にくっきりと望まれる。モズが高鳴きをしている。しかしまだ、アブラゼミとツクツクボウシも鳴いている。

9月18日 百草〜関戸橋右岸の多摩川 快晴
 16〜17日の豪雨・雷雨の影響を見に行ったが、片倉の豪雨からは予想外の安定した流れで、増水の影響はほとんどない。まだ水量は多い。野鳥がぜんぜんいない。コサギ、カワウ、セッカが各1羽のみ。ヒガンバナが咲いている。ツルボとキクイモの群落が満開。ハグロトンボがまだ飛んでいる。
 府中四谷橋付近の河原も変化なし。橋を造る際につくった資材搬入路のアスファルトは依然撤去されず、植物が回復されない太い線がくっきりと残っている。以前、建設省に報告したが、その後の処置がなされないまま放置されている。
 四谷橋下流は、昨年夏の増水で中州が消えて川の様相が大きく変わったままだ。

9月14日 第6回多摩川流域セミナー
 午後6時から二子橋近くの富士観会館で開かれ、目測80人ぐらい参加。建設省から防護ラインと機能空間区分の設定についての説明、多摩川市民フォーラムの神谷さんから市民案の中間報告がなされた。
 治水においても極力自然の流れと自然環境を大切にすること、機能空間区分設定のうちとくに人工志向空間については「1、万人が使える日が適切にあること。2、裸地化を極力さける。3、農薬等は使用しないこと」というルールを決めること、また「リバービオコリドー」によってエコアップを図ることなどが提案された。市民フォーラムからは作業経過と11月11日に開かれるシンポジウムまでに市民行動計画を練り上げたいのでさらに多くの市民の参加を求めたいとの発言があった。
 基本計画というものは、完璧なものを目差すとなかなか決まらないし、かえってのちに支障が生ずることが多いので、かなり良いものに仕上がっている建設省サイドの整備計画は早く策定して、つぎの段階として、その具体的実現方法と市民行動計画を継続的に追求してゆくべきだと思う。

9月14日 和泉多摩川〜二子橋左岸 曇りのち晴れ、蒸し暑い
 二ヶ領用水堰から下流の中州に生えているニセアカシアの数と大きさが気になる。川幅の狭いこの地域の低水敷で木がこんなに大きくなって良いのだろうか。アシ原時代がなつかしい。護岸脇にあった伏流水も枯れる寸前で荒れている。
 横山十四男氏が犬の散歩に出ているところに出会う。広大な水辺の学校をこうして毎日犬を連れて走り回っている様子。川の番人みたいで頼もしい。
 緊急時避難用道路がじわじわと延びてきている。警視庁白バイ等訓練所はいつ見てもジェット機の滑走路としか思えない。その前の水際は昨年の増水で大きく抉られたが、テトラを並べて応急措置がしてある。前にも書いたが、目黒区のグラウンドがあるあたりは高水敷が張り出しすぎていると思う。二子橋上流にあるワンドは規模が小さくなり、その上の池は干上がって、いまは大規模な野火の跡。HLが5軒。新二子橋左岸の橋脚は小学生の絵に彩られている。
 今日はテレビ神奈川が取材についてきた。カメラが8s、三脚4sとか、蒸し暑さも加わってかなりバテていた。ご苦労様。

9月13日 中央線鉄橋〜日野橋両岸 曇りのち小雨
 11、12日の豪雨で愛知県大水害。その雨が八王子片倉にも及び、豪雨だったので、多摩川の様子を見に来たが、意外と影響がない。ニセアカシアが1本まるごと流されて鉄橋下にひっかかっていただけ。残掘川は1mぐらい増水した模様。ついでながら、埼玉県朝霞市の黒目川は4mほど増水した跡が見られる。
 ツユクサ、ノビル、イタドリ、キクイモなどの花が満開。立日橋下流にツリガネニンジン。
 カルガモ4+8、トビ、キジ、キジバト、ヒメアマツバメ、ツバメ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

9月4日 中央線鉄橋下の浅川中州
 キクイモの大群落が花盛り。

8月29日 関戸橋〜是政橋左岸 晴れ、猛暑、やや風あり
 カワラサイコが各地に見られる。カワラナデシコは見つからない。ガガイモ、キクイモの花が咲いている。ムギワラトンボ、ハグロトンボ、ジャコウアゲハ、アゲハチョウが飛ぶ。HLが4軒。
 水辺で身体を半分水に浸けて5分以上じっとしている鳥がいる。正面を向いているので種類がわからないが、双眼鏡で見ると羽がちょっとキジバトに似ている鱗模様。どうしても種類がわからないので根比べをして見張っていたら、コサギが3羽近くに来た。そしてようやく飛び立った。キジバトだった。
 カワウ5、ダイサギ2、コサギ多、カルガモ4、イソシギ5、トビ、コジュケイ、キジバト、ヒメアマツバメ、ツバメ、セグロセキレイ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラス。

8月26日 多摩大橋から水鳥公園手前までの多摩川左岸 晴れ、猛暑
 多摩川市民フォーラムの多摩川アクション10として開かれた行事で、多摩川と生きる昭島市民の会や地元漁協、市民、昭島市役所、建設省、自然保護団体など約40名が参加した。
 多摩川上流下水処理場、くじら公園、日野用水堰、ワンド建設予定地、拝島自然公園、アケボノゾウ足跡、昭和用水堰、九ヶ村用水入口などを視察後、やまのかみ会館で討論会を持った。
 多摩大橋から八高線鉄橋までは野球場とテニスコートが広がり、とくに野球場は見物人も含めてたいへんな人出。八高線鉄橋下の駐車場も満杯。最近ようやく第三紀層のところまで車を乗り入れることがなくなったとホッとしていたが、現地で見ると柵も何もなくたまたま入る車がなかっただけということがわかった。帰りに八高線の窓からのぞいたら、2台侵入していた。建設省や昭島市の職員も参加していたので、早急に何らかの対策が講じられると期待できる。
 日野用水堰上流の中州にはコサギや第サギ、カワウなどが休んでいた。右岸から見るとたいていバンやオオバン、カイツブリ、ノスリなどが見られる野鳥の貴重な棲息地だが、近い内に魚道工事が行われると聞き、影響が心配される。その先、コンクリート工場手前の堤外地小段一面にコスモスが植えられている。さらにその先、拝島橋までは遊歩道と光ファイバー埋設が計画されているらしい。拝島自然公園は自然生態系保持空間だが、コゴメヤナギの大木があるだけ(実生等ゼロ)で、木の下はバーベキュー場になっている。水管橋手前に大きなギンヤンマ池、カワラサイコの大群落地を過ぎたら昭和用水堰だ。暑さでもう頭がボーとしている。
 ギンヤンマ、シオカラトンボ、ハグロトンボ、ミヤマアカネ、ノシメトンボ、ナツアカネなどトンボが多い。ヒルムシロ、タマガヤツリ、ミクリ、チョウジタデなどなど。

8月25日 笛吹川万力林 晴れ、蒸し暑い
 建設省関東地建が監修している『けんせつ関東』7月号に富士川の治水の歴史に関する記事が載っていたので、まずは駅から近い「万力林」を訪れた。
 山梨市駅から左手に川まで徒歩1分、夏の笛吹川はおもしろくもなんともない。犬の糞だらけの根津橋を渡り右岸の松林へ。橋から見る限り、雑誌の写真と違って小さく見え、「なんだこれっぽちか」という印象。しかし、林に入ると意外と広く、万葉歌碑などを見ながらのんびり歩くと2時間ほどかかる。
 アカマツとクヌギとアカメヤナギの大木が立ち並び、川から引いた人工の小川が林の中を流れる。整備されすぎの感があり、噴水やら動物園やら万葉植物園やらもいろいろと造られており、武田信玄がこれを造らせた頃は上流からの洪水をここに流し込んで水の勢いを抑えたのだが、いまは林の公園に水が入らないように頑丈な堤防が築かれている。ここで見る限り、建設省はいまや雑誌記事タイトル「歴史を学ぶ」を放棄したとしか思えない。園内の管理事務所でもらった山梨市のパンフレットには治水については一行も書かれていない。
 なお、万力とは大勢の人の力の結集という意味もあるが、万という名の女性と力三という男性とが協力してこの治水事業を始めたからとの説明が入口の看板に書かれている。

8月20日 多摩川橋上流右岸 曇り、蒸し暑い
 十数人の男の子たちが多摩川で泳いでいる。釣り人数人、川遊び数人、夏を感じさせる。
 地元の友人宅を訪問後、皆で川へ。きれいな石を拾ったり、大きな石で堰を造ったりして遊ぶ。上流上方には不気味に延びる圏央道橋が視界を遮る。数年後にはここから車の騒音が降ってくるのだろうか。
 無数のアカトンボが舞っている。秋の気配。でも水辺にはまだハグロトンボの姿も見られる。カワセミ、コゲラ、エナガなどの声が聞こえる。

8月17日 聖蹟桜ヶ丘〜大栗川合流点右岸 曇りのち晴れ
 堤防は草刈り後で花は何もない。関戸橋下に大量の物持ちのHLあり。水量多い。
 関戸橋から大栗川合流点までの高水敷はカワラサイコが点々と生えているが、ここは昔カワラノギクの群落があったところ。多摩市がくだらない遊歩道と木道を造ってからここのカワラノギクは絶滅した。いまだったらカワラノギク保護のため絶対この公園化を止められると思うが、当時は力不足でそこまでできなかった。多摩市は合流点先の低水敷に野球場を造ろうとし予算までつけたところを建設省京浜工事事務所長を現地に呼んで現状維持を訴え、なんとか野球場建設は止めさせたが、地元の団体との意見が合わずこの遊歩道と野鳥観察小屋が造られた。
 大栗川対岸の林からクマゼミのウシウシウシという声が聞こえてくる。ハグロトンボ、アカトンボ、シオカラトンボ、アオスジアゲハなどが飛んでいる。
 図鑑で見るとどう見てもズグロミゾゴイと思えるが、沖縄南部の島に棲息と書いてあるから違うとなると、たぶんササゴイの幼鳥1羽が大栗川でじっと魚をねらっていた。ほかに、コサギ、カルガモ、カワセミ、ツバメ、イワツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、シジュウカラ。

8月14日 是政橋〜京王多摩川左岸 晴れ、風ありさわやか
 土手も高水敷も草刈り後で、見た目はきれいだが、野草も野鳥も昆虫もいず、つまらない。ツルボが1本花をつけていた。河原に近いところはHLが5、6軒。野球場やテニス場は誰もいず、ゴルフ禁止の芝地にゴルファー1人。
 コスモス畑の隣の草原でキリギリスが数匹鳴いていた。高水敷の人工小川と池は犬の水浴び場。犬が5匹はしゃぎまわっている。
 台風の影響による昨日の雨で川の水量が多い。カワラサイコが点々と咲いている。対岸からタネが飛んでくるのかワイルドフラワーの花が草原の所々に咲いている。キアゲハが舞い、ウィンドサーファーが見えてきた。京王多摩川だ。
 カワウ1、コサギ、カルガモ7、トビ、ツバメ、イワツバメ、セッカ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

8月11日 是政橋から稲田堤までの多摩川右岸 猛暑
 旧是政橋は取り壊されずいまのところ人道橋として利用されている。その橋の上で一人黙々とというか、けたたましくというか、ドラムをたたき続ける若者がいる。
 河原にはだれもいない。ホームレスが2軒アシ原の中に隠れて立っている。水辺に釣り人1人。建設省京浜工事事務所多摩出張所前の河原にカワラサイコの群落が広がる。水辺にも以前は河原植物がたくさんあったが、昨年夏の大水ですべて流失した。
 暑くてたまらず、稲城大橋入口にあるCanadian Coffee House夢屋に駆け込み、8時間かけて抽出したという水出しアイスコーヒーを飲んで一息。なお、稲城大橋直下の堤防裏に氷屋があり、夏の間特別かき氷を格安で売っている。
 周囲に梨園が広がり、宅急便で配達しますとの幟が立ち並ぶので写真を撮りに近づく。梨園の垣根に「駐車禁止」の看板がたくさん張り付けてある。よく読むとその下に「農薬がかかります」と書かれていて、ギョッとして見ると梨の葉はどれも農薬で点々と白くなっている。果樹園に農薬を撒くのは常識かもしれないが目の当たりに見ると食べる気がしなくなる。
 稲城大橋から下流はしばらくニセアカシアの林のなかを歩く。夏でも気持ちの良い小道だ。途中大きな敷地面積のホームレスが1軒ある。
 多摩川原橋をくぐると、ワイルドフラワー園。その先で大学生が20名ほど砂埃をあげてラクロスの練習中。京王相模原線の鉄橋手前の水辺には数十匹の大きなコイの群れ。鉄橋下には小学生が2人浮き輪をつけて泳いでいる。母親は小舟に乗り、父親は膝まで水につかって子どもたちを見守っている。昔懐かしい風情ある光景だ。その先にウィンドサーフィン1人。のどかな雰囲気の多摩川から右岸の高水敷に目を移すと、今日も多くの車が駐車場している。
 カワウ1、ダイサギ1、コサギ多、カルガモ、トビ3、キジバト、ツバメ、セッカ、カワラヒワ、スズメ。

8月9日 多摩川河口右岸 猛暑
 河口は当然のことながら海に近いから、涼しいと期待したら、ただ蒸し暑いだけで閉口した。デンマークのコペンハーゲンの夏も尾瀬の夏も、期待に反しておそろしく蒸し暑かったのを思い出した。それに多摩川河口は工場の騒音、嫌な臭いが混じる。
 いすゞ自動車工場の塀際はいまやホームレスの団地。
 出かけた午後4時頃はちょうど満潮で、楽しみにしていたカニのダンスが見られなかった。
 カワウ多、コサギ多、カルガモ多、メダイチドリ、キアシシギ多、アオアシシギ、ユリカモメ、ウミネコ多、オオセグロカモメ多、黒いキジバト、セキレイsp、スズメ。

8月4日 片倉
 ツクツクホウシ、鳴き始め

8月3日 片倉
 カンタン、鳴き始め

7月29〜30日 多摩川水源合宿
 29日は曇り一時晴れで、まあまあの天気。夜も星空がきれいだった。
 翌日午前の快晴が期待された。だが、30日は朝から霧と風、気温朝16度。稜線は風が強く寒い。峠を下り、麓の林道に出る頃には、予想通り、曇り一時晴れ間で、日射しが強く長い林道歩きはつらかった。
 夜中にシカのピィーという鋭い声で何度か起こされ、朝は午前4時頃からホトトギスのけたたましい鳴き声で起こされた。
 ホトトギス、コゲラ、イワツバメ(麓)、キセキレイ(麓)、ビンズイ、ヒヨドリ(麓)、ミソサザイ、コマドリ、ルリビタキ、クロツグミ(麓)、アカハラ、ウグイス、メボソムシクイ、キクイタダキ、コガラ、ヒガラ、ウソ。
 エゾハルゼミ、コエゾゼミ、ニイニイゼミ、アキアカネ、コムラサキ、アサギマダラ、他。
 ヤマオダマキ、マルバタケブキ、オタカラコウ、コウリンカ、サワギク、ニガナ、キンレイカ、ヒヨドリバナ、シモツケソウ、ショウマ、カラマツソウの仲間、キツリフネ、ヤマユリ(麓)、ナツツバキ、ノリウツギ、ガクウツギ、タマアジサイ、ほか多数。
 それにしても、ここ数年笠取山のお花畑は笹ばかりが増えて花の種類が少ない。むかし、病身の横山理子さんが最後の力を振り絞って念願の多摩川水源行を成し遂げたときは、ヤナギランを中心に一面の見事なお花畑だったが、いまは探さないと花が見つからない状態。
 運良く、ふだんは一ノ瀬山の家にいるおばさんが小屋に来ていて、再会を世転び合うことができた。顔色もよくとてもお元気そうだった。ただ、夏休みの一番込み合うはずのこの土曜日に民宿ではお客がいず、上の小屋に来ているという点がちょっと気にかかる。笠取山は土日曜日は100人ほど訪れるが、ほぼ全員が日帰りだとか。また、一ノ瀬では亡くなる老人や麓に移り住む人が続いて、いまでは三ノ瀬まで含めて20人ぐらいしか住んでいないそうだ。

7月27日 片倉
 ミンミンゼミ、鳴き始め

7月25日 片倉
 アブラゼミ、鳴き始め

7月23日 右岸45q〜52q 八高線鉄橋から永田橋上流 快晴、猛暑
 気温は35度を越えたと思われる。炎天下の行軍、上半身が茹で上がった感じ。夜になっても頭がボーとする。腕は真っ赤に日焼け。こんな猛暑にもかかわらず、グラウンドには500人以上参加して子どもや大人が野球をしていたり、お祭りで山車を曳いていたりして、呆れた。
 秋川の有料河原には満員の人出で、川の中は海辺のように子どもたちが泳ぎ、岸辺では若者たちが甲羅干しをしたり、バーベキューをしている。対岸からはカラオケ大会の声も聞こえ、みんな元気だ。
 カイツブリ、カワウ1、コサギ多、バン、カルガモ、トビ、キジ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、スズメ、ハシブトガラス。カワラサイコ。  ニイニイゼミ、ショウリョウバッタ、キリギリス多、ハグロトンボ多。

7月20日 氷川渓谷
 中央線特急あずさは全車両通路も満員だったが、青梅線ホリデー快速はゆったり座れた。奥多摩も東京のうち、だが、やはりここまで来れば涼しい。
 川で泳ぐ若者たちがいる。小学生の団体も水着姿で河原で遊んでいる。だが、先日の雨のせいで日原川の水量はかなり多い。調布市立多摩川小学校の先生と4年生2人を案内してのミニ自然観察会。8月に行われる5年生の多摩川調査の下見のため。
 キセキレイ、オオルリ、ウグイスの声が谷にこだまする。ニイニイゼミにくわえてミンミンゼミも鳴いていた。小さな沢にはサワガニが数匹。連日の雷雨のせいか、川ムシはほとんどいない。ミスジチョウや赤トンボが舞う。
 多摩川はよどんでいて、石に藻がつきなんとなくきたない。日原川は白濁しているが、水量も多く勢いがあり、冷たく、きれいだった。登計橋先の遊歩道、土砂崩れで通行止めの区間、3年ぐらい前からか、まったく復旧の気配なし。
 奥多摩ビジターセンター2階の展示は2年前、否、5年前ともまったく変わっていない。でも、入り口の水槽にいる三倍体のヤマメだけが見応えがある。

7月15日 片倉
 ヒグラシ鳴き始める

7月8日 片倉
 ニイニイゼミ鳴き始める

7月6日 睦橋から拝島橋までの左岸 晴れ
 カイツブリ、カワウ、コサギ、カルガモ、キジバト、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。
 ハグロトンボ、ニイニイゼミ。カワラサイコ、ネジバナ、コウゾリナ、ノカンゾウ、オヤブジラミ、ネムノキなどの花。
 福生南公園はいつ来ても車が多くて気分が悪い。入り口付近は営業マンの休憩所で、みなクーラーのためにエンジンをふかし放し。メインの駐車場は公園の一番奥にあるため、川沿いの道は自動車専用で、歩行者はつまらない芝生側を歩かなければならない。そして、一番奥にある駐車場も営業マンの休憩所。公園の一番奥にあるのはテニスコートとゲートボール場だけだから、20年前から要望しているように、駐車場は公園の入り口付近に限定し、公園内は人間が安心して歩ける場所とすべきだ。
 福生南公園の終点は依然として汚い下水。大量の下水がそのまま多摩川に、昭和用水堰のところで、流れ込んでいる。
その昭和用水堰に大きな魚道ができた。
そこから草むらの中の歩道をカワラサイコを見つつ歩いて、拝島橋上流にあるコゴメヤナギの林へ。拝島橋の上を走る大量の自動車と付近の工場の音で、あまり落ち着けない。
 拝島橋へ向かう途中にある、啓明学園の敷地は広く、緑も多くうらやましい。ハグロトンボが群れて飛んでいた。

6月26日 片倉
 ネジバナの花、オカトラノオの花。

6月21日 青梅柳淵橋から和田橋まで左岸
 柳淵橋上流左岸の河原、青梅万年橋上流部の丸石河原、臨川庭園前の丸石河原の植物と環境の調査を行った。いずれも昨年夏の洪水で環境に大きな影響があった所であり、河原植物はまだ見られない。
 臨川庭園前の河原では、中州をなしている高さ5メートルほどの巨岩の上に長さ10メートル、太さ1メートルぐらいの大木がひっかかっている。
 コサギ、カルガモ、トビ、キジバト、ヤマセミ2、イワツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、シジュウカラ、メジロ、スズメ、ハシブトガラス、コジュケイ。テイカカズラの花。

6月19〜20日 片倉
 クロツグミにしては歌声が乱れ、オオルリにしては声が太すぎる野鳥の大きな歌声が近くの林の梢から聞こえてくる。これは、最近高尾山で増えつつあるガビチョウだ。ひょっとして、昨日奥多摩で聞いた声もガビチョウかと思ったが、こちらは何十年も山で聞き覚えのある旋律と声なのでクロツグミで間違いないと思う。

6月18日 天狗滝、綾滝、拂沢滝 晴れ
 予想外の晴天で気持ちがよい。国分寺市民による多摩川を歩く会がある日はすでに8年ほど前から、「雨が降ったら奇跡」と言えるほど奇跡的に晴天つづき。
 武蔵五日市からバスで北秋川の千足下車、林道20分、そこから良く踏まれた登山道を登り、無名の立派な滝の上にさらに立派な天狗滝がある。
 そこから急坂を登り、しばらくで綾滝に出る。垂直ながら水が撥ねず岩にそってしずしずと流れ落ちる。世に滝は無数あるが、この滝はきわめて珍しくかつ美しい。訪れる人も少なく、静かに綾目を描いて落ちる滝を鑑賞することができる。
 これに対して拂沢滝は観光地そのもので、土産物屋や売店があり、訪れる人の服装も町中と同じ。しかし、有名なだけあって、迫力はある。
 帰路、木工屋の前からはるか山向こうに天狗滝が肉眼で遠望できる。
 カッコウ、キセキレイ、ヒヨドリ、ミソサザイ、クロツグミ多、ウグイス、キビタキ、シジュウカラ、ホオジロ、スズメ、カラスsp。
 コガネギク、キツリフネ、ウリノキ、コクサギ、フタリシズカ、タツナミソウ、ホタルブクロ。
 ミヤマカワトンボ、ハルゼミ、コミスジ。  

6月17日 青梅から浅川合流点まで 曇り、のち雨
 多摩川センター主催による「洪水攪乱後の河川環境モニター」上流篇に参加。
 青梅鮎美橋周辺、小作堰周辺、大多摩観光グラウンド周辺、永田地区、福生南公園、秋川合流点、谷地川合流点付近、根川・浅川合流点を視察。20名弱、マイクロバスで移動。昼頃から雨。
 カイツブリ(浅川合流点)、カワウ、ダイサギ(谷地川合流点)、コサギ(浅川)、カルガモ、トビ、キジ、キジバト、カッコウ(羽村)、カワセミ(日野)、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシブトガラス。
 アカバナユウゲショウ、カワラニガナ(羽村、秋川)、カワラサイコ(秋川、浅川)、ムシトリナデシコ多、コゴメバオトギリ(浅川)、コマツヨイグサ。

6月16日 朝霞
 カッコーの声。

6月9日 関東地方梅雨入り

6月13日 朝霞の黒目川
 カルガモが、やや大きめの雛を4羽連れて水面を行進。

6月8日 片倉
 シジュウカラのさえずりがなぜか今ごろ盛んに

6月7日 横山夫妻、テレビに
 横山十四男、理子さんご夫妻が多摩川の自然を守るためにどのような活動を行ったかについて、NHK教育テレビで放映されました。なつかしいおばさん≠フ声と姿を見ることができてなによりでしたが、同時に、それが現在の自分の年齢よりも若い時の映像でショックでした。私が横山理子さんとお会いしたときは、横山さんがまだ40歳代そこそこだったとは……。

6月1日 浅川百草床止から府中五本松 晴れ
 浅川下流部の護岸工事大々的に進行中。水はどこを流れているのだろう、という感じ。
 府中四谷橋上流部左岸に撒いたカワラノギクのタネの成長具合を見に行く。撒いた頃は、石をこんな風に並べたら目立ってしまって悪戯されないだろうかと心配したが、いまや草が生い茂り、どこに植えたのか探すのに10分もかかってしまった。倉本宣さんの報告(前号参照)では130本とのことだったが、周囲の草丈が茂って数本しか見つけられなかった。でも、実生を確認したときはちょっと感激した。
 府中五本松付近ではもっと多くの実生が出ているはずだが、20分探してもそもそもタネを撒いた場所が特定できなかった。来月になれば、実生もさらに成長して見つけやすくなるが、周りの草もますます茂るので、まずは場所がわからなければ始まらない。
 カワウ9、コサギ多、カルガモ多、トビ、キジ、キジバト、ツバメ、イワツバメ、ヒバリ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。
 コウゾリナ、コゴメバオトギリ、アカバナユウゲショウ、ヒメキキョウソウ、コヒルガオ、ヘラオオバコ、ツルマンネングサ、ミヤコグサ、チガヤ、など。  

5月18日 河辺から小作堰までの多摩川左岸
 ダイサギ、コサギ、アオサギ、カルガモ、イカルチドリ(丸石河原で抱卵中)、トビ(空から舞い降りて足で小魚を捕捉)、キジ(多い)、コジュケイ、キジバト、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、キビタキ(人家の籠の中)、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。
 ニセアカシア満開、マルバウツギ、コゴメウツギ、ノバラの花。
 アカバナユウゲショウ、コウゾリナ、クサノオウ、チガヤなどの花が目立つ。
 カワラニガナが100株以上点在し、花盛り。  

5月4日 日野用水堰上流から谷地川合流点までの多摩川右岸(45.5km-43km)  晴れ、涼しい。
 タンポポ調査。圧倒的にカントウタンポポ。
 ミズキ、ウシコロシ、マルバウツギ、コゴメウツギなど白い木の花が咲く。
 カイツブリ、カワウ5、コサギ、バン、カルガモ、イカルチドリ、キアシシギ、トビ、キジ、コジュケイ、キジバト、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、オオヨシキリ、セッカ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。
 ラジコン・ヘリコプター2機、モトクロス4台、藪に隠れたカメラマン1人、釣り人多数。

5月3日 晴れ、羽村堰右岸タンポポ調査
 天気予報が外れて良い天気。羽村堰下には65組のバーベキュー客。
 クサノオウが満開。
 カワウ、キジ、コゲラ、ツバメ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオヨシキリ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

5月2日  4月30日に八高線の車窓から
 多摩川を見下ろすと、第三期層の地盤が露出している多摩川の低水敷が駐車場と化していて驚きました。
 ここは通称アキシマクジラの骨が発見された場所で、市民の憩いの場所でもあります。建設省京浜工事事務所に車両進入停止の措置をとるよう要望しました。
 その後、京浜工事事務所から受けた報告によると、これらの車両は、河川敷を占用している昭島市が満車の際にここを使うようにと誘導しているそうで、言語道断。  

4月30日(日) 61〜58q(柳淵橋から下奥多摩橋下流) 晴れのち曇り 涼風
 青梅釜ヶ淵公園前の河原はバーベキューを楽しむグループが数十出て、大にぎわい。
水辺を岩づたいに調布橋まで下る。岩の間に釣り人がつけた細い道が続いているが、最後に広い砂利河原をすぐ目前にする大岩を越すのがたいへん。久しぶりに岩登りの気分。途中でニリンソウやマルバアオダモ、ウワミズザクラなどの花を楽しむ。
 調布橋から下奥多摩橋まではここ十数年住宅の間の道を歩いていたが、いまは河原を歩くことができることがわかった。
59qの標柱が見つからなかったが、左岸は道路脇の駐車場下にあることがわかった。右岸は依然不明。
 カワラニガナの花がかわいい。カキドオシ、セリバヒエンソウ満開。タンポポは少ない。
 カワウ1、コサギ、マガモ4、トビ、キジ、コジュケイ、キジバト、コゲラ、ツバメ、イワツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、モズ、ウグイス、センダイムシクイ、ホオジロ、スズメ、ムクドリ、オナガ、ハシブトガラス。

4月23日 45〜52q(八高線から永田橋)右岸 曇りのち雨のち快晴 暑い
 西暦2000年の多摩川を記録する運動住民参加型一斉調査。
 拝島橋周辺サバイバルゲームの迷彩服着用兵士もどき40人ほど。八王子市滝ヶ原運動場は700人近い野球参加者。駐車場は377台、道路にはみ出して駐車している車66台。五日市線鉄橋下流の野球場近くの河川敷にも駐車54台。イタドリやタンポポ、ノビル、ヨモギなどを採る人数人。
 高月の多摩川自然散策路の水路に秋川から引いた大量の水が流れている。このおかげでモトクロスが入れなくなった。
 高月浄水場と多摩川土手のあいだはピンクのレンゲ畑。
 周辺はカントウタンポポばかり。クサボケ、ヤブタビラコ、カキドオシなど。
 カイツブリ、カワウ2羽、コサギ、オオバン1羽、カルガモ、夏羽のユリカモメ、トビ多、キジ多、キジバト、アマツバメ、ツバメ多、イワツバメ多、ヒバリ囀り、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス多、オオヨシキリ囀り、セッカ、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ多、スズメ、ムクドリ多、ハシブトガラス。

4月17日 永田橋下流左岸 富士山、丹沢真白 気温4度
 カルガモ、ツバメ、キセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、ムクドリ、ハシブトガラス。
 ヤマザクラの花。ヤナギの新芽がきれい。ニセアカシアはまだ。

4月16日 山中湖 朝は雪が舞う

4月13日 タンポポ調査 49〜50q(睦橋〜五日市線鉄橋)右岸 晴れ、暑い
 堤防は両岸サクラが満開。風とともに花びらが雪のように舞う。
 タンポポはほとんどカントウタンポポ。土手と野球場のまわりにあり、水辺やアシ原周辺にはまったくない。タチツボスミレ、カキドオシ、ヘビイチゴ満開。
 カルガモ、イカルチドリ、セグロカモメ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。

4月11日 富士山真白に

4月3日 浅川合流点から浅川百草床止周辺
 浅川勉強会の山本さんから浅川の護岸工事が始まって緊急事態なので現地を見て欲しいとの情報が入り、さっそく現地へ。たしかにかなり大規模な工事。昨年の増水で壊れた床止と魚道の撤去とその破砕、新しいテトラポットの構築、などなど。車両搬入路建設のため、多摩川との間に広がっている中州(浅川の流れが変わって陸続きになった)から土砂を取ったのをようやく中止させたとのこと。カワラノギクの小群落が見つかった所などが重機によって踏みつぶされていた。
 付近で河原植物の群落を発見。野火の跡3箇所。
 カワウ、コサギ、カルガモ、トビ、ツバメ、コジュケイなど。
 すでに進行中の護岸工事をやめさせることはできないが(災害復旧工事なので)、現在審議中の河川整備計画にある防護ライン設置の先行工事と見ることもできるので、早急に「防護ライン」の根拠を質す議論を河川管理者と行う必要がある。それにしても、多摩川本川に関しては工事着工前に建設省京浜工事事務所から連絡があり、自然への影響を極力避ける工夫をともに考える体制ができているのに、浅川ではなぜ同じ管理者が地元自然保護団体ぬきに工事を進めた(山本さんの話)のか不思議である。

4月1日 和泉多摩川 快晴
 西暦2000年の多摩川を記録する運動住民参加型一斉調査の一環として、タンポポ調査を行うことになり、その実施要領の点検のための予行をした。現場に立ってみると、机上では想像できないさまざまな難点があることがわかる。
 多摩水道橋付近はセイヨウタンポポばかりだが、狛江五本松に近づくと堤防のり面にカントウタンポポも半々見られる。ハルノノゲシ、ヘビイチゴの花。ツバメが飛来し、セッカの囀りも。コサギ、カワウ、カルガモなどお馴染みの鳥も見られる。

 

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2001.01.29

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