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多摩川の自然のニュース:1998年6月〜12月

 

過去に遡る順番で配置されています。

12月30日 狛江にてカワラノギクの保護に関する事務局会議
 いつも夜はほとんど客のいない喫茶店だが、昼間は予想以上に騒音音楽とおしゃべりと電車の音がうるさく、頭が痛くなる。この日は、カワラノギク研究者の倉本宣氏を迎え、絶滅の危機に瀕するカワラノギクの保護策について話し合った。開花株が1997年に4500となったが、98年はたったの1000株となり、このままでは絶滅が心配される。論点の1つは、東京都が98年秋に完成させた府中四谷橋周辺の群落の保護策で、増水で激減したが、工事前から復元計画を都と協議していたところ。現地視察を1月4日に開催する(本紙発行に間に合わないが)。もう1つは、羽村の永田地区でここは群落が自然的に残っている最大の地域なので、その自然性をなんとか残したい。大きくなった林を切って積極的保護策をとの声もあるらしいが、かえって人が入りやすくなる危険も大きい。

12月20日 二子橋から丸子橋までの多摩川右岸
 カワウ、ウミネコ、ユリカモメ、カルガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ、ハシビロガモ、オカヨシガモ、ハクセキレイ、ツグミ、モズ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。
 オオイヌノフグリやハルノノゲシの花も咲いている。

12月19日 多摩川原橋上流
 圏央道の橋梁工事がかなり進む。遠望の山々は、「景観に影響なし」(環境アセス結果)との判断にもかかわらず、近い将来まったく見えなくなるだろう。いまのこの静かな澄んだ流れの方が嘘のように思える。コサギが20羽ほど群れて休んでいた。

12月15日 羽村大橋から小作堰までの多摩川右岸
 羽村大橋の上から、下流左岸での散策道工事予定地を視察。無用の工事と思うけれど……。上流の魚道設置工事では重機が走り回り、結果良ければとは思うものの、やはり。
 羽村草花丘陵は昔懐かしいハイキング道だが、いまは何がなにやらわからない状態で、半分はゴルフ場に行く手を阻まれて、結局引き返す羽目になる。
 羽村堰右岸一帯はこの夏の増水により環境がかなり変わってしまった。博物館から上流へは、崖沿いに昔ながらの道がついている。出たところが、大多摩観光のゴルフ練習場で、自動車道路が大きく広がり、殺伐とした光景。かつてカワラノギクの大群落があったところにはニセアカシアの小さな林が広がるだけ。砂利河原がだいぶ広がった。
 トビ、コサギ、ダイサギ、アオサギ、カワウ、カルガモ、ユリカモメ、カワセミ、キセキレイ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ホオジロ、ウグイス、ツグミ、ヒヨドリ、シジュウカラ、カワラヒワ、スズメ、ハシブトガラスなどの姿が見られる。

12月8日 奥多摩氷川周辺
 愛宕山神社へ登る。見上げるような階段。コアジサイの黄葉がきれいだ。谷あいに雲がたなびき、遅い紅葉を引き立たせている。昨夜の雨で色とりどりの落葉が地面に張り付き広がり、日本画の世界。喫茶店「ヘムロック」は人事異動(?)で、いまはおじさんとおばさんが手作りの昼食を安く盛りだくさん出してくれる。コーヒーもおいしい。

11月22日 関戸橋から京王多摩川までの左岸
  暖かな連休の一日ならぬ風の冷たい冬日。
  カイツブリ、カワウ、コサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ホシハジロ、ユリカモメ。トビ、ヒメアマツバメ、ヒバリ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、モズ、ツグミ、メジロ、ホオジロ、、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。
  ・先週開かれた11月の自然観察会のときよりも、目にしたカモの種類と数が多かった。
  ・ヒメアマツバメが上空を舞っていた。
  ・河川敷に駐車するグラウンド利用者の車がこの区間も多い。
  ・災害時緊急物資輸送道路(正式名称失念)の敷設工事が各地で進んでいる。
  ・・大型トラックが走る既存の工事用車道の横にこの災害時用道路が別に増設されつつある!「無駄な公共事業」の一つに挙げられるのでは?
  ・・この道路は羽田から立川の基地まで通じる予定だが、途中に貴重な植物が生える地域があるし、河川敷が狭くて道路を造る余地がない箇所もある。また、震災時に橋脚が壊れて落ちたら、この道路も塞がれてしまうと思われるが、そうなったらどうなるのだろうという素人的疑問も残る。
  ・・9月の観察会で久しぶりに耳にしたマツムシが棲息するオギの原もこの道路建設で破壊されるおそれがある。
  ・中流域の河原植物は、この夏の洪水で甚大な被害を受けているが、南武線鉄橋付近にはまだ多少生き残っている地域がある。ここは、あとちょっと水が流れて背丈の高い植物を押し流してくれたら良かったのにといったところ。しかしそれが多すぎると、関戸橋上流のように潰滅状態になってしまい、そのバランスがなかなか難しい。
  ・モズのはやにえとして、マイマイカブリが草に刺さっていた。

11月20日 羽村から福生までの多摩川右岸
 コサギ、カルガモ、トビ、セグロセキレイ、モズ、ジョウビタキ、ツグミ、シジュウカラ、カラワヒワ、スズメ、ハシブトガラス。
 カワラノギクはすべてもうタネになっている。数はかなり少なく、絶滅の危機が感じられる。カワラハハコの小さな群落はなくなった。
 低水敷のカワラノギクは夏の大雨で壊滅。
 永田橋下流右岸にある土砂堆積場から粘土質のヘドロが大量に流れ出しているが、相変わらず改善策がとられていない。ここから下流域の多摩川の水は明らかに白濁している。
 羽村人道橋下流の二つの堰で魚道設置工事が行われている。土手から中州を通ってトラックの搬入路が造られている。ユンボが唸りをあげて動いている。

11月17日 青梅万年橋から神代橋までの多摩川
 コサギ、カルガモ、トビ、セグロセキレイ、モズ、ツグミ、ジョウビタキ、シジュウカラ、コゲラ、メジロ、ウグイス、ヒヨドリ、ハシブトガラス。
 カラスウリの実があちこちにぶらさがっている。
 宮ノ平の臨川庭園の紅葉は色が悪い。
 和田橋の近く、吉野街道沿いのそば屋は150年前に造られたお蔵がお店。手作りの蕎麦がおいしい。(金曜日定休)

11月15日 京王多摩川から二子橋までの左岸の多摩川。暖かい。
 カイツブリ、カルガモ、ヒドリガモ、オオバン、カワウ、カワセミ、コサギ、アオサギ、ユリカモメ、チョウゲンボウ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、ヒバリ、モズ、ホオジロ、ジョウビタキ、ツグミ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラス。
 カラスが仲間を引き連れてチョウゲンボウへのイジメ。
 ガガイモの実から絹糸のような羽をつけたタネが飛ぶ。
 多摩水道橋や二子橋周辺は、不況で近場のレジャーが流行っているせいか、たいへんな人出。

11月8日 富士山、奥多摩、丹沢の山々くっきりと見える。

10月28日 片倉
 25日に、雪で真っ白の富士山がくっきりと見えた。28日にジョウビタキが来訪。

10月20日 曇り 玉川上水(小平地区)
 ニシキギの赤い実がたくさん落ちている。ノコンギクの花がきれいに咲いている。

10月18日 台風にて定例自然観察会中止。

10月13日 曇り 羽村堰から福生中央公園までの多摩川左岸
 ジョウビタキの声をこの冬初めて聞く。ほかに、コサギ、ダイサギ、カルガモ、カワセミ、セグロセキレイ、ヒヨドリ、メジロ、モズ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシブトガラスなど。
 ヤクシソウ、ユウガギク、ノコンギク、カントウヨメナなどの野菊満開。チカラシバ、キンエノコロ、などが光ってきれい。ガマズミの赤い実。 

9月20日 片倉 快晴、夏日戻る?
 富士山がくっきりと見える。モズの高鳴き。アオゲラ飛来。

9月17日 片倉 台風一過
 富士山がくっきりと見える。

9月16日 関戸橋周辺の多摩川
 台風によりまた増水、低水敷水没。

9月8日 羽村堰下の多摩川右岸 久しぶりの晴天
 ミヤマアカネ、アキアカネ、ハグロトンボが無数に飛び交う。クズとママコノシリヌグイの花が満開。
 この辺りは予想外に大雨の影響が小さく、河原植物になんら影響はない。カワラノギク、カワラヨモギなどみな元気に育つ。
 コジュケイ3羽、河原から飛び立つ。
 取水堰から大量の水が多摩川に流されており、石についた水垢が洗われたせいもあって水がとてもきれいだ。 

9月5日 日野橋から大丸用水堰までの多摩川左岸
 キクイモ、ニラ、ツルボ、ゲンノショウコ、チカラシバ、キツネノマゴ、クズ、アズキマメ、センニンソウ、サンカクイ、ヒルムシロ。テリハノイバラとクサボケの花も。アオツヅラフジの青い実。カラスウリのツルが地面に長く伸びて、根を出し始めている。
 カワウ、アオサギ、コサギ、ゴイサギ、カイツブリ、カルガモ、クサシギ?、セグロセキレイ、コゲラ、ヒヨドリ、スズメ、オナガ、ハシブトガラス、そしてモズの高鳴き。
 アブラゼミ、ミンミンゼモ、ツクツクボウシ。ギンヤンマ、シオカラトンボ、ナツアカネ。スズムシ多数、ヒゲシロスズ、マダラスズ、シバスズ、クマスズ、エンマコオロギ、カワラエンマコオロギ、ツヅレサセオオロギ、モリオカメ、ヒメコオロギ、クマコオロギ、タンボコオロギ、アオマツムシ、マツムシ、カンタン、ツユムシ、ウスイロササキリ、ヤブキリ。
 スズムシが無数に鳴いていて驚く。天然ものか放し飼いか? 府中市地先で久しぶりにマツムシの大合奏を聞く。
 府中市地先のカワラノギク、洪水で全滅か? 見つからず。

 9月2日 関戸橋から程久保川・浅川合流点までの多摩川右岸
 京王線鉄橋付近から約1キロ上流までが最も増水。カワラノギクのある砂利河原は半減し、現在は中州状態。8月の花火のときに整地したところが最も減っている。浅川合流点付近はたいして変化なし。
  キクイモ、キツネノマゴ、ツルボなど満開。居場所を失ったせいか、ヒバリが目立つ。ハグロトンボが飛んでいる。 

8月30日 大田区
 タコノアシ満開(会員からの情報)。

8月28日 台風4号の影響を受けた大雨で、多摩川も増水
 八王子市小宮周辺は谷地川合流点で浸水。関戸橋周辺も本堤近くまで増水、カワラノギクなどの植物への影響が心配される。

8月25日 御獄山富士見台周辺
 レンゲショウマ花盛りとか(会員からの情報)。

8月13日 片倉
 アオマツムシ鳴き始める。都心ではもっと前から。これから1ヶ月半ほど、もう「秋の虫の合奏」を聴くことはほとんど不可能。ただただアオマツムシの金切り声を聴くだけ。

8月 9日 青梅万年橋から多摩川左岸を和田橋まで、そこから右岸を万年橋まで戻る。
 万年橋下でコムラサキとコマツナギの花。増水で河原に出られない。川の音を聞きつつ緑あふれる静かな山村道を歩く。予想外に涼しい。宮ノ平地先の静かな「多摩川臨川庭園」でしばし俗界を離れる。春秋はさぞかし美しいだろうと想像される。ツユクサの紫が濃く、美しい。
 ヒメヤブラン、ミズヒキ、キツネノカミソリ、クサギ、ダイコンソウ、キツリフネ、ゲンノショウコ、カラスウリなどの花。ヤブミョウガの大群落。

8月 4日 片倉
 ツヅレサセコオロギ、ミツカドコオロギ鳴き始める。

8月 2日 片倉
 ツクツクホウシ鳴き始める。

8月 1日 片倉
 ミンミンゼミ鳴き始める。

7月28日 片倉
 カネタタキ鳴き始める。

7月23日 聖跡桜ヶ丘地先多摩川
 セッカ、ヒバリ、ツバメ、トビ。カワラサイコ、コウゾリナ、メリケンムグラ。カワラノギクの芽は見つからず。

7月20日 片倉
 モリオカメコオロギ、アブラゼミ鳴き始める。

7月20日 多摩川水源、水干・笠取山。
 ホトトギス、アオバト、コガラ、コマドリ、メボソムシクイ、ウグイス、ミソサザイ、ルリビタキ、アカハラ。
 タマガワホトトギス、マルバタケブキ、カイタカラコウ、ハンゴンソウ、ミヤマヨメナ、コウリンカ、コキンレイカ、センジュガンピ、ヤマハハコ、ウスユキソウ、バイケイソウ、ソバナ、シモツケソウ、トリアシショウマ、ミヤマカラマツ、アオスズラン、ほか。

7月19日 多摩川水源、犬切峠
 ウグイス、ホトトギス、コマドリ、カケス。
 ヤナギラン、ヨツバヒヨドリ、サワヒヨドリ、オオバギボウシ、オカトラノオ、サワギク、ママコナ、タチコゴメグサ、ヤマオダマキ、ヤマホタルブクロ、ヤマユリ、カメバヒキオコシ、クルマバナ、ウツボグサ、キツリフネ、ツリフネソウ、ミズ、クモキリソウ、ほか。

7月18日 片倉
 快晴、気温19度、丹沢・奥多摩の山々くっきりと見える。

7月14日 青梅
 ウグイス、ホトトギス、イカル、コゲラ、アカゲラ、キセキレイ。

7月13日 片倉
 ヤブキリ鳴き始める。

7月 5日 五日市線鉄橋から立川までの多摩川左岸
 カッコウとホトトギスの合唱。ノカンゾウとヤブカンゾウの花がきれい。キササゲの花がぶら下がる。

7月 3日 片倉
 気温35度、ニイニイゼミ一斉に鳴き始める。ヒグラシも。

7月 1日 片倉
 ホトトギスの声。

6月29日 北朝霞
 ヒグラシ鳴く。

6月27日夕方 片倉
 大きな虹が見える。

6月26日夕方 片倉
 富士山の頂上が見える。

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