2021年度 多摩川自然観察会
〜礫河原攪乱と自然再生への期待〜


 
昨年度は新型コロナウイルス「が」打ち勝ち、この自然観察会も3回しか実施できませんでした。
多摩川の堤防上はふだん見かけない人たちで混み合いましたが、
河原は幸いほとんど人間の立ち入りもなく、
一昨年の台風19号に伴う増水で多く流出した生物にとって静かな癒やしの年となりました。
 多摩川の自然がどのようにどの程度回復しているかをじっくりと観察します。
 観察地は昨年度と同じ場所としました。
いずれも攪乱と再生が際立った場所です。
 
なお、オリンピック強行による感染拡大が十分想定されます。
そのため急遽開催中止とすることがありえます。
ホームページの最初の画面でご確認下さい。

4月18日(日) 羽村堰上流左岸
 青梅線「羽村」駅南口広場に集合。解散も同じ。
 高水敷の野球場もろともすべて流失し広大な礫河原が再生しました。わずかに生き残ったカワラノギクとカワラニガナの再生がどの程度進むか見守りましょう。

5月16日(日) 万年橋周辺
 青梅線「青梅」駅改札前集合。解散は「東青梅」駅。
 礫河原が増水できれいに洗われたあと、樹木の実生その他河原ではふつうあまり見られない植物が見られます。今年は何が見られるか楽しみです。

6月20日(日) 河口右岸
 京急大師線「小島新田」駅改札前集合。解散は「大師橋」駅。
 緊急洪水対策として多摩川下流域で大規模な河道掘削が計画されています。一面に広がるアシ原やそこに生息する生物への影響が心配されますが、環境改善もあるかも。

7月18日(日) 御岳渓谷
 青梅線「御岳」駅改札前集合。解散も同じ。
 自然観察会開始以来毎年続けて来た夏の水源合宿は一昨年の青木村訪問で終了しましたが、合宿代わりに上流の渓谷を歩きます。

8月28日(土) 万願寺地先、および鳴く虫を聞く会
 多摩モノレール「万願寺」駅改札前に午後4時集合。解散は同駅で午後8時半頃の予定。
 多摩川では稀少種のカワラナデシコやカワラヨモギ等を見つつ、夕食後、暗く鳴り始めた頃から恒例の鳴く虫を聞く会。マツムシやスズムシの演奏が聞かれるか?

9月19日(日) 相模川神沢
 横浜線・京王相模原線「橋本」駅南口バス停前集合。バスに乗ります。遅刻アウト。
 一昨年の大増水でカワラハハコ群落はほとんど流出しましたが、かろうじて残った個体群の回復に期待します。きれいな礫河原が広がり多摩川とは違う雰囲気を味わえます。

10月17日(日) 六郷土手
 京浜急行線「六郷土手」駅改札前集合。解散もは京急大師線「大師橋」駅。
 上述の通り大規模の河道修正工事が予定されています。干潟の再生になるか、致命傷となるか、いずれにせよ現状はどうなっているか良く見ておきましょう。

11月21日(日) 友田
 青梅線「小作」駅南口階段下に集合。解散も同じ。
 昨年度かろうじて開催できた自然観察会の地をもう一度。かろうじて生き残った数個体のカワラニガナはどうなっているでしょうか。

12月19日(日) 永田地区
 青梅線「福生」駅南口階段下交番付近に集合。解散も同じ。
 日本在来植物が多く残る堤防法面を見て(この季節は生育環境のみ)、礫河原に出ます。市民・行政・研究者の3者協働体「多摩川カワラノギクプロジェクト」が管理している現場を荒らさないように。

1月16日(日) 二子橋周辺左岸
 田園都市線・大井町線「二子玉川」駅改札前集合。解散も同じ。
 野川合流点で中州にある兵庫島へ入る所に新たに堤防が造られました。橋の上下流とも一大「公園」と化した河川敷の実態を視察します。

2月20日(日) 多摩大橋周辺右岸
 八高線「小宮」駅改札前集合。現地解散(「小宮」駅徒歩またはバスで「日野」駅へ)
 国土交通省が数年かけて行った自然再生事業でカワラニガナ、カワラケツメイの群落ができ、数年ぶりにカワラハハコが1個体出現するなど自然再生が見えてきたところでの大増水ですべて流失。しかし変化に富むこの地域は期待値も高い。

3月20日(日) 宿河原堰付近左岸、午後は総会
 小田急線「和泉多摩川」駅南口西の広場に集合。解散は総会会場。
 昨春小田急線鉄橋下流左岸は1qに亘り立入禁止として護岸工事等が行われましたが、その影響は吉か凶か。昨今の公園化現象を見ると、ここの期待値は低い。
 午後は年に一度の総会を開きます。会場は未定です。

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【集 合】  9月以外はすべて午前9時30分集合。解散は午後2時半頃。
【持ち物】  弁当、飲み物、マスク、筆記具。あれば双眼鏡、図鑑など。雨具も。
【参加費】  100円(保険料)。
【注 意】  雨天実施。荒天時とコロナ禍で中止する場合があります。
【問い合わせ】 tamagawanokai アットマーク gmail.com  事前の参加申込み不要。
【おことわり】
 この会はボランティア活動として運営しています。
 開催中の事故防止に努めますが、万一の事故の場合は参加費に含まれる行事保険の賠償のみとなります。

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