茶の花の記憶は、大学1年の晩秋のころとつながります。 どんよりとした曇りの日曜日、外に出る気になれずに、終日部屋にこもっていました。でも、曇ったままのうっすらとした夕焼けを見て、どうにも人恋しくなり、外に出ました。 友人のアパートに向かう途中、この花が咲いているのを見つけました。しばらく花を見ていたら、人恋しい気分はそのまま抱えていたくなって、友人には会わずに帰りました。 終日肌寒く曇っていたので、そんなことを思い出しました。